もしも

 

 

タイトル

登校日

プール

トランクを引きずる音

バス

水玉の赤いスカート

見えない花火の音

叶わない約束

なずな

なずな

 

なずな

 

 

胸の片隅に、断片的に、でも、

ずぅーっと傷みたいにチクチクチクチク残っていて

何が、なんてわからなかったけれど

それまで見たテレビドラマの中で圧倒的に完璧で

たまらなくすっごい好きだった!てことははっきりと覚えているし

まだ小学生だったわたしは

とっても影響を受けてしまったこともよくよく覚えているし

 

 

いい意味でついてしまった胸のチクチクは

簡単に上書きできないてことももう知っている 

 

 

 

 

 

 

 

「 泥棒になろうかな あたし 何盗もうか このお水 全部? 」